アパートにダイアル式宅配ボックスを設置してみた!
今回設置してみたのは屋外にも対応するダイヤル式宅配ボックス(防水)の2扉タイプです。宅配ボックスは世帯数の2〜3割のボックスがあれば理想とされています。金額はサイズや機能によって変動しますが、本体が10〜30万円程度、設置料や運送費などで2〜5万円程度。合計すると12〜35万円くらいの幅で色々なタイプがあります。リースをやっている業者もいます。このダイヤル式タイプは配線工事が不要なので、比較的簡単に設置することが可能で、電気代、電気関連の故障やメンテナンスなど諸経費も不要。サイズはコンパクトで横幅50cm、奥行き45cm、高さ130cmです。
流れとしては空いている宅配ボックスに宅配業者が荷物を入れます。ダイレクトに玄関を開けて訪問されるとセキュリティ面から独身女性や年配の方をターゲットとしたニセ宅配業者を装った人も中にはいるので、この観点から犯罪防止に役立ちます。と・・・このポイントをそのまま賃貸の営業担当はメリットとして内見時にアピールすることができるのです。これも強みですね。
宅配業者が、宅配ボックスに荷物を入れたら錠前のダイアルを回して任意の暗証番号4ケタを設定します。
不在伝票に荷物を入れたボックス番号と4ケタの暗証番号を記入して宅配業者が郵便ポストに入れます。
居住者は郵便ポストから不在伝票をもとに、ボックスを開けて、荷物を取り出します。実際のところ宅配ボックスがなければ独身男性の7割・独身女性の8割・既婚宅においても4割が1回目の配達で荷物の受け取りが出来ていません。
宅配ボックスがSUUMOなど賃貸調査の設備上位ランキングに入るようになったのは、やはりアマゾンや楽天などの通販市場が年々拡大していることも背景にあります。また、サラリーマンで一人暮らしをしていると、平日のうちに荷物を受け取るというのはなかなか難しいですよね。不在の間に届いた荷物を預かっておいてくれる「宅配ボックス」があると非常に便利だという生の声が賃貸経営をしていて多いです。やはり入居者の利便性を向上させることが満足度につながり長期入居や募集時にもパンチが効くので、宅配ボックスのコスパは中々良いのではないかと僕は考えています。また中古アパートや中古マンションなどの場合、新規募集の際あまり多くが宅配ボックスを導入していないので、賃貸はもちろんのこと売却時も相手によってはアピールになるかもしれませんね。
2017年の予算案に5億円計上された宅配ボックス補助金制度。1か所あたり150万〜200万かかる設置の半額を補助する制度となります。初年度にまず500ヵ所の設置を予定。これは働き方の側面からも通販業界の需要からの運送業者の労働時間に影響を与えているのが、不在または宅配ボックスがないための再配達です。これらによって運搬に関してのCo2の問題が、地球温暖化などに影響するという点など様々な角度から公共の宅配ボックスを設置していこうという流れが出てきました。2020年までに駅や商業施設など全国の5000カ所への設置を目指しているとのこと。残念ながら賃貸住宅への補助金はまだのようです。次はぜひ集合住宅のアパートやマンションへの宅配ボックス補助金制度を導入してほしいところです。
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