賭博黙示録カイジから学ぶ地下王国からの出口戦略


不動産投資に気付いて6年が過ぎようとしていたある日、行動しているつもりなのに全く結果が出ない毎日に僕は自分自身に嫌気がさしていた。しかし、その反面で、このキャッシュフローを生み出す不動産投資という仕組みが完成しなければ自分の目指している経済・時間・場所の自由を獲得できないことは分かっていた。そして僕が諦めたと宣言した段階で、労働収入の世界から生涯出られないことを意味していた。

賭博黙示録カイジの世界は現代世界にも共通する

僕にとって、ある一面から見れば労働収入を得ることは多くのスキルを身につけることができる恰好の場、しかしその一面も、別な角度から見ると出口の見えない労働収入生活の日々。行き着くところにいくと「賭博破戒録カイジ」の地下で働く労働者に自分自身も知らぬ間に重なっていた。

皆無に近いぐらい漫画やテレビを見ない僕もお金についての考え方という観点で、このカイジという映画を見たことがある。これが非常にお金の大枠をとらえていた。

このカイジが落とし込まれた世界には、”ペリカ” という地下世界だけで流通している通貨がある。レートは1ペリカ10銭(0.1円)。すべて紙幣で、額面は100ペリカ、1,000ペリカ、10,000ペリカの3種類。紙幣には発行者である帝愛グループ会長の兵藤和尊の顔が印刷されている。

10ペリカ=1円 ちなみに地下王国におけるモノの価値は以下の通り

一日外出券:500,000ペリカ(50,000円)

缶ビール350ml:5,000ペリカ(500円)

焼き鳥1パック:7,000ペリカ(700円)

ポテチ:3,000ペリカ(300円)

柿ピー:1,000ペリカ(100円)

なお、地下王国における労働者の給料は1ヶ月(週休1日、26日間)で91,000ペリカ(9,100円)である。

給料が支給された日には、ビールやつまみ、脂の乗った焼き鳥などを積んだ移動屋台がやってきて、悪魔の囁きを放つ。ほとんどの人々が我慢できずにお金を使い果たしてしまう。そして、何も結果がでない日々に戻ってしまう。。

働く、給料をもらう、支出する。

働く、給料をもらう、支出する。。

働く、給料をもらう、支出する。。。

目標、知恵、チャンスを掴む行動力がないと、この繰り返しの日々で地下王国から一生涯脱出することはできない。

僕も数年前までは、地下王国の労働者として働いていたとき、絶対に地下王国から脱出しなければならなかった。僕には地上世界で一部の人だけが得れる特権<アーリーリタイア>という目標があった。

その為には、まず働く、給料をもらう、支出するの「支出」を徹底的に抑えることが必要だと思った。そしてまた映画カイジに出てくる金融マン利根川(とねがわ)が言うように「優秀さ(ファイナンシャルリテラシー)」を持つべきであるとも悟った。

いまの自分のリテラシーであれば、年収が低く、自己資金が少なくとも、この「優秀さ(ファイナンシャルリテラシー)」を持つことが、地下王国を脱出する何よりの突破口になることを知っている。

※カイジの名言集を集めた 心に刻め!!カイジの名言集  参考になる名言もあるので興味ある方はご覧ください。

「優秀さ(ファイナンシャルリテラシー)」の欠片も持てないで地下王国にいたとき。僕は支出を抑えるため、ランチ時には必ず持参したおにぎりを持参、「優秀さ(ファイナンシャルリテラシー)」を身につける為に、ランチ後の少ない時間で不動産投資について徹底的に学び、毎月支給される小遣い300,000ペリカ(3万円)のほとんどを不動産投資の書物の購入代金に当て質素に生きていた。その当時、周囲からの誘いにも全て断っていたので、付き合いの悪い男で有名だった。

しかし、僕の目標は恐ろしく明確で不動産投資のキャッシュフローという賞金を勝ち取って地上世界へ行き、その中の特権:アーリーリタイアをすること!これに全神経をフォーカスさせていた。人生には一度は強烈なフォーカスのもと、行動を起こして結果を掴むため、苦労する期間も必要ではないだろうか。

そして地下王国の出口を出るにはやらなくてはならないことがある。

人生には、いくつかチャンスのタイミングがあり、それが勇者の道(ブレイブ・メン・ロード)ここを渡りきれた者だけが、地下王国から抜け出し地上世界へ行くことができる。

その地上世界こそが、僕にとっては労働収入の出口。そして賞金である不動産投資からのキャッシュフローを持ち、新たな仕組みの世界へと足を踏み入れることができるのです。

労働の世界ではなく仕組みの世界へ

労働

労働の世界で1日1万円を稼ぐ・・・これは普通の仕事について、普通に働くと大変な労力がかかります。バイトの時給が1,000円だとすると10時間働いて、やっとの金額。

僕がバイトをしたときの時給は800円。時給800円だと1万円にするのには自分の労働時間を12.5時間する必要があるのです。ほぼ丸1日がこの仕事のために費やされます。これは労働という「価値を提供する」その対価として得ることができるのです。しかし休めば一銭にもなりません。

これが仕組みの世界だと、毎月キャッシュフロー6万円入る収益物件をあなたが1つ保有しているとします。これを月30日で割ると日当たり2,000円の手取りとなります。1万円を稼ぐには5日あれば稼げてしまいます。あなたがいなくても、そしてあなたが休んだとしてもです。

もし、同じような収益物件が5部屋あれば、月30万円のキャッシュフローになります。こうなると1万円を稼ぐには1日あれば稼げてしまいます。繰り返しになりますが、あなたがいなくても、そしてあなたが休んだとしてもです。

これを上手に増やしていくことができれば、労働収入のサイクルから脱出することが可能です。なぜならあなたの労働収入がなくても、この収益物件がキャッシュフローという流れでお金を生み、自動的にあなたの通帳に入ってくるからです。

ただ、毎月誰かからお金という価値を受け取るということは毎月誰かに何か価値を提供するということなのです。

サラリーマン、派遣、バイトなどはその会社に週5日程度出向き、与えられたミッションを毎月こなすことで、それが価値となり、対価として安定した報酬を受け取ることができます。

しかし、自由なお金持ちになるには「多くの人に価値を提供する、そして対価としてお金を受け取る」さらにいうと自分がいなくても稼げる仕組み「所有と経営を分離させる」ことが必要になります。

賃貸経営者は多くの部屋を人々に提供することで多くの家賃収入をもらえます。

収入ー支出=手残り。これが鉄則でありながら労働の収入には限界があり、手残りもまた同じく限界にすぐ到達します。そして生活は一向に変わらない。サラリーマンで昇級して人生何か変わったかと聞かれれば月1万円増えても税金が引かれ、年々税金が増額され手取りは下がる一方なのです。

人生逆転するためにお金のなる木を探しにいこう

money-tree

仕組みの世界に大事なのはMoney Treeの特徴を意識して行動することです。

M【Multiple Streams of Income】
複数の収入源を確保することの障害にならないか?複数の収入の流れを組み込めるか?

O【Outstanding】
同業者より突出した取り扱い商品・サービスを提供できるか。簡単に真似されない質や特徴・優位性を持つものか?強いライバルが簡単に現れないか?

N【Nothing Down】
頭金・初期投資をゼロまたは少額ではじめられるか?

E【Employee Resistant】
従業員不要、もしくは自分と外注だけで行えるか?

Y【Yield】
収益性・利益率は高いか?

T【Trend and Timing】
市場の流れに沿っているか?世間の流れに逆らっていないか?参入するタイミングは適切か?

R【Residual】
労働で生みだした価値が残り続けるか?一回の労働が何度も報酬を生み続けるか?

E【Essential to Everybody Every Day】
みんなに毎日必要とされている商品・サービスか?売り切りではなく定期的に購入・使用される定期購入型の商品サービスか?

E【Enthusiasm】
情熱を持って取り組めるものか?

マネーツリーではない僕が経験した労働収入

・大手不動産会社の管理マネージャー(400万円台)

・小さな不動産会社の管理(300万円台)

・税理士事務所のスタッフ(200万円台)

・新御三家ホテルサービスエクスプレス(200万円台)

・旧御三家ホテルベルボーイ(200万円台)

・ディズニー系ホテルスタッフ(200万円台)

・イベントオペレーター(200万円台)

・派遣会社の内勤(200万円台)

・乗馬倶楽部のインストラクター(100万円台)

・競馬騎手(0万円台)

・レンタカー(100万円台)

・看板持ち(100万円台)

・スーパーでのレジマネージャー(200万円台)

・レストランのウエイター(200万円台)

・飲料会社での運搬作業(100万円台)

・宅配業者での仕分け(100万円台)

・イタリアンファミレスでのピザ係り(100万円台)

・プログラム言語の20カ国分のチェック(200万円台)

ほか色々と、、、普通の労働では、労働の内容は変わっても年収は100−400万円とほとんど変わりませんでした。

不動産投資をするには、スタート期は年収が高いか自己資金が多いか。どちらかは多い方がやりやすいので、年収をあげれそうな人は年収を上げる。年収が上がらないのであれば、とにかく自己資金を増やす。どちらもないならファイナンシャルリテラシーをまず上げること。リテラシーが上がれば、目的に向けて何をすべきか自分で判断がつくはずです。

そしてある程度の準備ができたら、労働報酬の高さや労働条件の良さに注力するべきではありません。地下王国(労働収入)から脱出したいのであれば地上世界(仕組みの収入)すなわちキャッシュフローを積み上げていくべきだと僕は考えます。

(プラス)資産 収入

(マイナス)負債 支出

資産から入るキャッシュフローを増やす。そして毎月100万円キャッシュフロー。これができるまでは徹底的にキャッシュフローの仕組み構築にフォーカスするのです。

ファイナンシャルリテラシーを掴む行動力。そこに勝算あり。

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この記事を書いた人

  • 紺野健太郎
    毎月100万円キャッシュフロー倶楽部長
    キャッシュフロートリッパー Cashflow Tripper

    不動産投資で夢に向かった仲間を集め、不動産投資とライフスタイルの情報共有する『毎月100万円キャッシュフロー倶楽部』を設立。年間300人以上の相談者が訪れる。現在はCashflow Tripperとしてキャッシュフローをつくりながら 自由な時間を持ち、国内外問わずショートトリップ型の旅に出るという新しいライフワークスタイルを送っている。

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