僕のように現役サラリーマン時代の年収が400万円台と日本国民の平均所得にも届かない人間で、自己資金が少ない場合、ある程度レバレッジを効かせて一棟物を購入し、リスクを取りにいかないと人生逆転とは中々ならないと経験と数値から感じています。
しかし、ステージによってはそこまでリスクを取らずに安定したワンルームマンションで ”成功する方法” があることを僕は知っています。
ワンルームマンションで成功できるの?
僕がまだ不動産投資の扉を開けて間もない時のこと。
横浜市内に住む80歳の老紳士と出会いました。カフェで話を伺うと既に横浜市内にワンルームマンション15戸所有していて、無借金で賃貸経営しているとのことでした。
この方の収支は単純計算したところ、賃料平均55,000円-管理費・修繕積立金・管理手数料・固定資産税など合算した平均13,000円=キャッシュフロー月42,000円×保有戸数15戸=月504,000円(年間約604万円)でした。
生活は国からの年金で充分暮らせているということなので、ワンルームマンション投資から入ってくる資金はすべてワンルームマンションに再投資するため、プールしていました。
このやり方なら不動産投資で失敗するということは確率からいって低いです。では、これが最適な不動産投資のやり方か?と聞かれれば、誰しかもこの手法をとることは最適ではありません。
このやり方は、ある程度の資金があり、現金で買ったワンルームマンションで複利運用効果を発揮した時間をかけたコツコツ型の不動産投資手法なのです。それが、この老紳士のスタンスとステージにバッチリ合っていたので成立しました。
ワンルームマンション業者の手付金詐欺?
この老紳士、現金買いで1年に1~2戸購入しているのですが、お年寄りということもあって、オレオレ詐欺擬きの「オレオレ手付金詐欺」の連絡がとある業者からあったようで・・・。このことから老紳士は<不動産会社を信用できなくなった>とのことで、知人を通じて僕を紹介してもらったようです。
僕はあくまで不動産投資の相談ベースでしたが、老紳士は一緒にワンルームマンションを探してほしいという強い希望から初期の頃だったので何事も勉強だと思い、一緒に物件を探していきました。
この手付金詐欺の手口は、老紳士が購入しようとしたワンルームマンションに対して手付金を支払うよう不動産会社の担当者から連絡を受けました。
ここから話が怪しい方向へ。不動産会社の担当は自分が100万円の手付金を立替した、だから支払った立替金はあなたが今すぐ私の口座へ振り込んでください。とのこと。
もちろん立替した手付金など不動産会社の担当は一銭も払っていませんので、この詐欺担当者は老紳士からお金をもらって、そのままドロンという馬鹿げた手口。もちろん切れ者のこの紳士は騙されることなく、その担当者とは縁を切ったのでした。
老紳士が購入したワンルームマンション
僕はボランティア活動のような状態でワンルームマンションの情報を集め、この老紳士に販売図面:マイソクを週1回郵送しました。なぜか、この情報時代にメールもFAXも携帯電話もなく、唯一の通信手段が自宅電話と郵便。足の速い物件だと間違いなく購入できません。
しかしこの老紳士は焦ることなく威厳に満ちた不動産投資家のような態度で”自分の基準を持ち”意思決定をしていったのです。
その数日後、いくつか気になる物件があるから見に行ってきます。と連絡が入りました。
そして翌日、横浜山下公園と中華街の間にある20㎡超えのワンルームマンション、価格700万円、賃料7万円に現金買いで価格交渉を入れました。580万円で買付を入れ、結果は600万円で双方合意したのです。
しかし調査の結果、購入予定のマンションの下には暴力団事務所があり、入居者もかなりの癖者で、新聞やネットなどで更新料問題を知ってからは更新料を払わないと言っているとのこと。他にも懸念事項が多く、後々の管理が大変なので、今回は見送るよ。と連絡がきました。
この紳士の話ではワンルームマンションは小さな投資。しかし、こうも言っていました。確実にこつこつと拡大していけば必ず資産が築くことができる。これからの時代はさらに資本を確保することが重要だ!と資本について熱く語ってくれました。
死ぬまでにワンルームマンション100戸にするのが夢
一緒に活動をはじめて3ヶ月後、16戸目になるワンルームマンションの契約をしました。もちろん現金買い。横浜方面の関内駅で待ち合わせをしたのですが、お洒落なダークグレースーツにバーガンディーカラーのネクタイをしめて奥さんと一緒に現れました。とても渋かった印象を覚えています。
今回の物件概要は、神奈川県横浜市内の京急線杉田駅徒歩5分圏内、売買価格470万円、賃料54,000円、管理費・修繕積立金8,000円、最上階5階のワンルームマンション。
すごい利回りが高いというわけではないですが、まずまずの内容だと思います。今回決めてとなってとなったのは、この老紳士が同じマンションの下の階にも同じワンルームマンションを持っており管理内容・使用細則、運営状況などを理解していたので、これが安心材料になったとのことでした。
売買契約が終わったあと、この80歳の老紳士がさらっと語ってくれました。
『私はね。100戸まで買い進めるよ!子や孫にも残せるしな。あとはね、ずっとサラリーマンだったが、人に使われる人生なんてつまらないよ君、しかしね、こうやって不動産賃貸業で自立することができて、今は素晴らしい人生だよ。』
>>次のページは
千葉県南房総《ゆうみ》に行ってみました
コメントを残す