不動産投資ゲームとライフタイムリミッド


不動産投資の世界を目指すものにとって、また僕のブログや本を見ていただいている方の大半はキャッシュフローを重視して現金や資産をつくり、何事も選択できる状態(会社に行かなくてよい、国内外好きに行ける、趣味に没頭できる、ある程度の物は買うことができる、家族に資産を残せるなど)アーリーリタイアを目指していることだと思います。

いま貯金10億円以上あれば、お金のために不動産投資を選択する可能性は極めて低いです。実際に年1000万円使っても100年かかります。年2000万円で50年です。

現在、ご自身が描かれる目標金額やキャッシュフローがないので不動産投資や何かを選択しているのだと思います。今だに僕も不動産投資しているのは今の自分が決めた目標に到達していないからです。

不動産投資=お金

お金=様々な物事できる余裕と安心感

しかしながら不動産投資の世界は上を見ると終わりがない半永久的なゲームです。それも没頭し続けてしまうと本人が気づいた時には終焉に近づいていることもあるかと思います。何の為の不動産投資か?!

最近、実話のドキュメンタリーで難病になってしまった話を見たのですが、最終的にはスイスで安楽死を選択するという決断をした人、同じ病気でも国内で生きる道を選んだ人。これも価値観なので、どちらが正解かもわかりませんし、まして病気になっていない人から見たら関係ない話です。それでもこのような話がいつ自分に降りかかってくるかもわかりません。だから正直、生きているだけで儲けもの、人生いかに楽しめるか。

それでもサラリーマン当時、手取り20万円「生きているだけで儲けもの!いかに楽しめるか!」そんな事を言われても、先も見えづらく長く続く道で何が儲けもので、楽しめるのか、理解し難い状況でした。これはある程度の余裕があるからそう言えると今では思っています。なので、いち早くある程度のステージを上げれば余裕がつくりやすいので資産のステージアップは大切です。

そして資産的ステージもありますが、それでも僕らは人間です。年齢には敵いません。ここでは人のステージを3ステージに分けてみます・・・

ピーク時代:20〜60歳

老後時代:61〜80歳

終焉時代:81歳以降〜

アパホテルの社長元谷芙美子氏は74歳。夫に「老後が心配なんで貯金したい」と相談すると、夫からは「バカなこと言うんじゃない。今が老後や」と言われたらしく。その言葉を伝えられた元谷社長は「今が老後なら使い切らんとダメやと思って」と考え直したことを振り返っていました。

基本的な日本人マインドとしては老後や終焉のために定年付近まで貯金するというのが一般的。そして老後を謳歌する。

それをここ10年程度で覆したのが老後でのリタイアではなく、若く身体がパワフルな内にリタイアするアーリーリタイアという考え方です。ここ1年でFIREという言葉に魅了される若者も多く出てきました。

しかし、早期のアーリーリタイア通称FIREを否定する意見もあります。

抜粋:Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問!』榊原正幸

いくらブームだからといっても、若い人が安易に「FIRE」に走ることには大きな危険が潜んでいます。そして、早期リタイアの現実は「若い時から死ぬまで一生、節約生活」ですから、まったく魅力的ではありません。貧困になりたくないなら、「FIRE」ではなく「FIRA60」をめざせ、仕事を辞めるなんて“30年”は早い、みんな言い訳で、ただひたすら仕事がイヤになっているだけですよね。「イヤじゃない仕事」に就けるように、死にものぐるいでスキルを身につけて「イヤじゃない仕事」に就くことを考えるべきです。そして少なくとも「Around 60(アラ還)」までは働けばいいのです。効率的に働けば、本業を辞めてしまわなくても、ある程度満足できるくらいはサーフィンだって子育てだって、その他の趣味だってできます。

こういった見解もありますがAround 60(アラ還)というのは昔の考え方と全く変わらないのです。それにAround 60(アラ還)より前にあなたのデットラインを向ける可能性だって十分にあります。

どこでライフタイムが終わるかは誰にもわかりません。人の生命としては75歳から急激に死亡率が上がっていきます。75歳以降はデットライン覚悟に活動していく必要があります。

厚生労働省「簡易生命表(令和2年)」

僕のブログやメルマガは男性が多いので男性で見ると・・・

75歳で死亡率2、6%
85歳で死亡率7、8%
95歳で死亡率14%
100歳で死亡率34%
105歳以上は100%

生き急ぐわけではないのですが、余裕ある時間を前に前に、余裕ある資産を前に前に持っていくことで人生後悔ないようにするのが良いですね。だから不動産投資で十分な資産とキャッシュフローを確保しながら、アーリーリタイアして経験、体験に変換して色々な物事がわかるのです。

例えば男の子であれば、車は夢だったり好きな人も多いと思います。お金が関係なければ、俺はこれに乗ってみたいなー!ってあると思います。それを夢を見ているうちはモヤモヤがずっと続きます。

このあたりについては、お笑い芸人でソロキャンプyoutuberのヒロシが上手く話してくれています。

僕も2021年マセラティのグランツーリズモ最終系というエンジンがフェラーリ仕様の車に乗りました。そしてもう一台850エステートっていうサーファーが好きなボルボに乗っています。しかし使い勝手が良いのはボルボでマセラティ・グランツーリズモは半年経過せずにヒロシと全く同じ状態になりました。

一度持ったり体験してみたりすると良し悪し、必要性やワクワク感など、続く場合もあれば、飽きてしまうことだってあります。だから何でもトライしてみることです。

アーリーリタイア=FIRE。

これも一度経験してみれば、大枠どんな感じかわかるのです。僕は不動産投資を続けながら人より趣味や活動が多いのでアーリーリタイアは向いていると思っています。しかし世間から見たら全く向かない人もきっといることでしょう。例えば・・・

お金があってもこれが幸せだって人もいますから(笑)本当に人それぞれです。自分の人生は自分の好きにできるので、人に甚大な迷惑を掛けなければ、どんな生き方でも僕はいいと思っています。

とても魚釣りが好きな漁師がいました。

漁師は好きな時間に起きて、釣りをして、

子供や友達と遊んで楽しく過ごしていました。

ある日、金持ちの男が

その漁師のそばにやってきて言いました。

男:「やあ、すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの?」

漁師:「そんなに長い時間じゃないよ」

男:「へぇ、君は魚釣りが得意なようだね。せっかくならもっと働いてみたらどうだい?」

漁師:「自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だよ」

男:「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの?」

漁師:「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、

女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…

ああ、これでもう一日終わりだね」

男:「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。部下を雇ってもっと売り上げがでたらボートも買おう。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめて自前の水産品加工工場を建てて、ビジネスを大きくする。その頃には村を出てロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ。そうすれば老後もお金ができるよ」

漁師:「なるほど、そうなるまでにどれくらいかかるのかね?」

男:「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」

漁師:「へぇ、それからどうなるの?」

男:「そしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい?すばらしいだろう」

お気づきのように、漁師に話しかけた男が数十年かけて達成させようとしていたライフスタイルは既に漁師が数十年もかけずに実践しているライフスタイルだったのです。

SNSが流行る昨今だからこそ、他人ではなく自分のことを大事にしてほしいです。

りんごの味は、僕とあなたでテイストが違うように人によって全て変わってしまうんです。

最近は不動産投資で仕組みをつくりながら僕はこのようなことを考えていたのでシェアしてみました。何かの参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

  • 紺野健太郎
    毎月100万円キャッシュフロー倶楽部長
    キャッシュフロートリッパー Cashflow Tripper

    不動産投資で夢に向かった仲間を集め、不動産投資とライフスタイルの情報共有する『毎月100万円キャッシュフロー倶楽部』を設立。年間300人以上の相談者が訪れる。現在はCashflow Tripperとしてキャッシュフローをつくりながら 自由な時間を持ち、国内外問わずショートトリップ型の旅に出るという新しいライフワークスタイルを送っている。

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